第156章デザインの裏切り

ウィリアムはデザインのスケッチを手に取ったが、期待していた出来ではなかった。

首を横に振る。「まあいい。時間をかけてくれ。まだ多少の余裕はある」

そう言ってはみたものの、ロッコはそんな甘い話ではないと分かっていた。締め切りは刻一刻と迫っている。出来のいいデザインを早く仕上げなければ、せっかくの機会を逃してしまう。

気を取り直し、ロッコは背筋を正した。「ご心配なく、スターリング様。仕上がるまで、昼も夜も働きます!」

ウィリアムは彼の肩をぽんと叩いた。「無理はするな」

そう言い残し、彼は車椅子を操ってその場を去っていった。

背中を見送りながら、ロッコの胸には感謝が波のように押し寄せた。...

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